ワールドサッカーウイニングイレブン5 Play Station2のゲームです。
今や自他ともに認めるナンバーワンサッカーゲームとなった『ウイイレ』。PS2初登場の本作は、基本システムは前作とほぼ同じだが、PS2用にグラフィック面を強化して、新テクニックや新モーションを追加、よりリアルなプレイが可能になったマイナーチェンジ版だ。 前作までのファンが、違和感なくスムーズに遊べたことを考えると、大きな仕様変更をしなかったのは正解だったと思う(ちなみに、変更点についてはゲーム中の「インフォメーション」で知ることができる)。それなのに、本作で遊んだ後にPS版をプレイすると、「なんじゃこりゃ! PS版ってしょぼい」と思ってしまうほど、いろんな面でちゃんと進化していることも実感できる。操作性やゲームシステムが重要視されるSPTシリーズものという点でいえば、この続編はかなり高い完成度だ。 ゲームシステムや操作性に関しては、前作のファンを含め、ほとんどのユーザーが満足できるはず。しかし本作には、とにかく読み込みが多くて長いという欠点がある。PS2を使用している以上、仕方がないのかもしれないが、ゲーム自体の完成度が高いだけに残念だ。 ゲームシステムとは関係ないが、選手名が29か国だけだが実名になったのも、サッカーファンにとっては大きい。「マスターリーグ」の選手も29か国の選手は実名で登場するから、獲得選手への思い入れも大きくなる。実名選手は欧州中心なので、個人的なプレイにて、ダービッツ、クライファート、デ・ブール兄弟を擁し、90年代中頃に欧州最強といわれたアヤックスを「マスターリーグ」で再現すべく奮闘中だが、そういう楽しみ方も実名だからこそ。 (電撃王2001年5月号)