イチカラム製品の華ヤカシリーズとEnkeltbilletはプレイ済みです。
評価するならば華ヤカは☆5↑、Enkeltbilletは☆3.5~4、今作は☆3~3.5くらいです。
どの作品も逆境の中で成長していく少女を描きたいのだと思うのですが、今回も主人公のウザさ…個性の塊っぷりは相変わらずです。
他作品よりも環境が冷遇されているというか誰も助けてくれないし相手にもしてくれない。
何にも出来ない小娘を先頭に引っ張り出してフォローなしって自分の店潰す気ですか、と何度思ったことか。
何度も逃げ出しては戻る&凹んでキレるを繰り返し兄弟の信頼を勝ち取っていくのですが、先にこちらの気持ちが折れました。
社会経験ない子供ならファンタジーとして楽しめるかもしれませんが、大人からするとしんどさが容易に想像出来てしまうので精神的にキツイです。
最初は兄弟の攻略になりますが、流れ自体は同じなので何人目かで飽きましたがスチルもキレイですし内容はまあ良かったと思います。
隠しキャラは一味違った視点と設定で一番楽しめましたが、今までは隠しキャラは真相編も兼ねていたりしましたが今作は特にそうでもなかったのが残念でした。
宮ノ杜兄弟のくどいほどのキャラの濃さに慣れてしまったのか全体的に若干薄味な気がしました。
過去作と比べ評価を減らした一番の理由は、おつかいやミニゲームのなさです。
華ヤカでお屋敷や銀座の街を歩き倒してお化け写真集めたり、入手したアイテムで部屋を飾り付けたり、Enkeltbilletでもバイトしてお金稼ぎまくったりと本編に全く関係のない部分での遊びがとても楽しかったのでなぜ無くしたのかと心底がっかりしました。
いろいろ目についた部分を書いてしまいましたが、良い点もあります。
立ち絵が豊富、脇キャラが魅力的で攻略不可なのがもったいない。
背景の空が動いていたり、花火のシーンではキャラに花火の色が反射したり、冬には息が白く表現される等芸が細かすぎます。
九十九院とか秀夫のネタが入っていたのは専属使用人の方々には嬉しいのではないでしょうか。
ウィンドウデザインもカスタマイズ出来て楽しくはあるのですが、結局一番シンプルなものでプレイしました。
昨今の女性向けはあらゆる偉人やモチーフものが氾濫している中、オリジナルで勝負しているところを支持していますので次回作も期待しています。
あまり主人公をどん底にまで叩き落とさない程度にしてもらいたいですがw
個人的な意見ではありますが、華ヤカでは長男・正様の専属使用人でしたが、今回の長男も同じようにキレキャラなのにこちらは受け付けませんでした。
いい年した大人があんなにも感情的にキレまくるのは萌えよりも萎えます。